かんぽ生命の不正契約問題(二重徴収、無保険)って何?自分の身は自分で守る!

記事更新日: 2019/12/20

ライター: TJ

けいこ

最近テレビでかんぽ生命の不正契約問題ってやっているけど、あれってどういうことなの?

TJ

そうだよね。

実は他人事ではなくて、ちゃんと知っておかないと知らないうちに損をするかもしれないからね。

けいこ

やっぱりそうよね。だけど保険って難しいからよく分からなくって・・・。

TJ

大丈夫。

分かるように説明するので、一緒に勉強してみよう!

※最近知人に「かんぽ生命の不正契約問題」を聞かれたので、初めての方でもわかりやすいようにまとめています。
けいこ:知人との会話を基に、今回の記事に向けて若干アレンジしております。
TJ:FP(ファイナンシャルプランナー)で、保険について詳しい。

このページの目次

※7/13 かんぽ生命の不正契約問題の関連ニュースまとめを追記しました。

かんぽ不正契約問題 結局何が問題なの?

けいこ

かんぽ生命の不正契約問題って、結局何が問題なの?

TJ

簡単に言うと、「保険の営業担当者から、私たちが損をするような契約をさせられていた」ってことなんだ。

けいこ

損をする契約って?

TJ

一番問題になっているのが、新しい保険が開始する前に、古い保険を解約しちゃって、保険金がでない期間言わゆる「無保険」期間ができるような契約をさせられていたりするよ。

現在、かんぽ生命の不正契約問題は下記のような問題と件数が取り上げられています。(2019年7月10日時点)

中でも特に取り上げられているのが、契約者への影響も大きいし、件数も多い「二重徴収」「無保険期間の発生」です。

けいこ

こんなにたくさんあるんですね!

TJ

そんなんです。

この後、特に問題になっている「二重徴収」と「無保険期間の発生」について説明するね。

「二重徴収」ってどうなっているの?

TJ

まずは二重徴収について説明するね。

<不適切な契約1 保険料の“二重払い”>
・保険の見直しなどをする場合、通常は元の契約を解約して、すぐに新しい契約を結ぶ。
・しかし今回発覚したケースでは、前の契約を解約しないまま、別の新しい契約を結ばせ、顧客は半年以 上にわたり、新旧2契約分の保険料を支払わされていたという。
・この“二重払い”のケースが2016年4月~2018年12月までに、約2万2000件確認されている。


yahoo!ニュース FNN PRIMEonnlineより引用
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190711-00010012-fnnprimev-soci

けいこ

二重徴収ということは、昔の保険と新し保険の2つの保険料を払っているってこと?

TJ

その通り!本来であれば、旧契約をちゃんと解約していれば、本来払わなくてもよい保険料を払っていることになるんだ。

けいこ

それはもったいないわね。

TJ

念のため、言葉の補足をすると「二重徴収」というのは、かんぽ生命が私たちから保険料を集めている<徴収>しているって意味だからね。

私たちからしたら、かんぽ生命への保険料の支払いだね。

「無保険期間の発生」ってどうなっているの?

けいこ

じゃあ、次の「無保険期間の発生」ってどういうことなの?

TJ

まあ、これもそのままなんだけど、なんと「保険に入っていない期間が発生している」ということなんだ。

次の図で説明するね。

<不適切な契約2 “無保険状態”>
・もう一つのケースは元の契約を解約した後、新たな契約を結ぶ手続きを先延ばしにしていたケース。
・“無保険状態”の期間に顧客が死亡するなどしても、保険金は下りないことになる。
・2016年4月~2018年12月までに約4万7000件確認されている。
・顧客の中には6カ月の間“無保険状態”が続いていたケースも…。

yahoo!ニュース FNN PRIMEonnlineより引用
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190711-00010012-fnnprimev-soci

けいこ

え!?これって、この期間に何かあっても保険金が支払われないってこと???

TJ

「保険に入っているから安心^^」と思っていたら、いざという時に保険金が出ない!これって一番問題になる状況だよね。

けいこ

かんぽ生命の営業の方に説明を受けて契約したのに、そんなことが起こるの!?

TJ

あってはならないことが起こっているから、今問題になっているところなんだ。

契約者無視!? 不正契約問題が発生した真実

けいこ

かんぽ生命って、元々は国が管理していたから安心していたんだけど。。。

TJ

保険と言えば「かんぽ生命」みたいなところもあったからね。

営業担当の言われるままに保険に加入していた人もいるよね。

私も実は昔そうだったんだけど・・・・。

けいこ

じゃあ、何でこんな状況になっちゃったか教えて?

TJ

それはこの記事を読むとよく分かるよ。

現役の営業担当者にインタビューしたんだって。

現役の営業マン: 生活費を稼ぐためとか、自分のお小遣いをためるためには、手当てを稼がないとやっていけないというところはありますね。

保険が成立すると営業マンには手当が支給される。この手当の金額は契約形態によって変化するのだ。解約後すぐに再契約すると、“乗り換え”扱いとなり、手当ての額は減ってしまう。一方、解約後に一定期間空けてから再契約すると、より手当ての多い“新規契約”扱いになるため、不適切な契約が行われていたようだ。


yahoo!ニュース FNN PRIMEonnlineより引用
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190711-00010012-fnnprimev-soci

けいこ

え!?営業担当のお小遣い稼ぎのために、私たちはこんな契約をさせられたの?

TJ

そうなんだ。

また、営業担当はこんなことも言っているみたいだよ。

現役の営業マン: ノルマは到底達成できることができない数値が個人個人に充てられていた。

ほぼ達成不可能な、過剰なノルマが設けられていたため、ノルマをこなすために、不適切な契約が行われていたというのだ。

Q.ノルマが達成できないと?

現役の営業マン: 研修みたいなものに行かされます。研修ではいわゆるパワハラ、恫喝みたいなところはあります。


yahoo!ニュース FNN PRIMEonnlineより引用
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190711-00010012-fnnprimev-soci

けいこ

営業担当のノルマ達成のため?研修に行かされたくないから???

TJ

残念だけど、そういうことなんだ。

けいこ

これって、営業担当者だけが悪いの?会社も悪いんじゃないの?

TJ

これはその通りで、営業担当者だけが悪いのではなくて、会社の体質の問題であると考えられるね。

かんぽ生命の植平社長、日本郵便の横山社長も謝罪しているね。

かんぽ生命保険と日本郵便は10日、不適切な保険販売が相次いで発覚した問題を受けて、改善策を発表した。
郵便局員への過剰なノルマが不正につながったとみて、新契約をとった販売員に対する評価体系や目標設定を見直す。二重に徴収していた保険料の返還も進める。だが顧客に不利益が生じた契約は少なくとも約10万件に上る。高齢者を中心に支持されてきた「郵便ブランド」の信頼回復に向けた道のりは険しい。 「多数のお客さまに不利益を生じさせ、信頼を損ねた点について深くおわび申し上げる」。10日、東京都内で開いた会見でかんぽ生命の植平光彦社長と日本郵便の横山邦男社長は頭を下げた。


日経オンライン 7/10
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47191210Q9A710C1EE9000/

TJ

この時出しているかんぽ生命と日本郵便の主な改善策がこれだね。

TJ

「契約の復元」はすごいと思うけど、それ以外はどこまで改善されるかは少し疑問だけどね。

かんぽ生命のこれからに期待するしかないよね。

※7/13追記

現在の流れは、個々の営業担当がお金欲しさに営業したというよりも、会社からの過酷なノルマを達成しないと厳しい指導が入るため、その指導を回避するために仕方なく営業していた。という流れになっています。

かんぽ生命関係者の口コミ(内部告発)

TJ

かんぽ生命の関係者の口コミがすごいです。会社からはかん口令(口止め)がされているみたいですね。

アカウント削除されてたらすみません。(7/12時点) (7/13追記:すでに1つアカウントが削除されてます。)

 

 

 

 

かんぽ生命 不正契約問題 関連ニュースまとめ(時系列)

※この章は日経電子版の記事を中心にニュースを時系列でまとめています。

12/20 総務相「ガバナンス抜本改善を」 かんぽ問題で

高市早苗総務相は20日の閣議後の記者会見で、かんぽ生命保険の不適切販売問題を起こした日本郵政グループに対し「コンプライアンス体制やガバナンスについて抜本的な改善に取り組んでもらう必要がある」と述べた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53533510Z11C19A2MM8000/

TJ

社員が納得する方法に変われば良いと思います。

12/19 かんぽ不正疑い1.2万件 郵政社長「経営責任取る」

日本郵政グループは18日、かんぽ生命保険の不適切販売で、法令・社内規定違反が疑われる契約が9月の調査時点から1万2836件に倍増したと発表した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53533510Z11C19A2MM8000/

TJ

不正契約数がどんどん増えています。

12/18 日本郵政の長門社長「法令順守意識を徹底させ信頼回復図る」

日本郵政グループは18日、かんぽ生命保険(7181)による不適切な保険販売を巡って都内で会見を開いた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53501650Y9A211C1EE8000/

TJ

信頼は積み重ねです。頑張ってください。

社内通報窓口を設置するようです。

また、経営責任は別のタイミングで発表するようです。

12/16 かんぽ、法令・社内規則違反疑い1万2836件

日本郵政グループは18日、かんぽ生命保険の不適切な保険販売をめぐり、外部弁護士で構成する特別調査委員会の調査報告書を公表した。法令違反が48件、社内規則違反が622件あった。法令または社内規則に違反する疑いのある件数は1万2836件にのぼり、9月の中間報告(6327件)の2倍に増えた。今後の調査の進捗によっては違反件数はさらに拡大する可能性もある。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53501650Y9A211C1EE8000/

TJ

まだ出てきそうですね。

12/16 かんぽ・日本郵便に保険販売で業務停止命令へ 金融庁

金融庁は16日、不適切な保険販売を受け、かんぽ生命保険と日本郵便に対し、保険業法に基づいて保険販売を対象に業務停止命令を出す方向で検討に入った。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53414320W9A211C1MM8000/

TJ

保険会社としては、優秀な営業がいなくなった感じだと思います。

12/13 金融庁、かんぽ生命を年内に処分へ 立ち入り検査終了

金融庁は13日、保険商品の大規模な不適切販売が起きたかんぽ生命保険と日本郵便に対する立ち入り検査を終えた。9月11日から3カ月に及ぶ調査で、実際の不正事案やガバナンスの問題点を確認した。年内に行政処分を出す見通しだ。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53358380T11C19A2EA4000/

TJ

年内で処分が出たら、株価は下がるでしょう

11/20 郵便局の貯金営業再開 25日、投資信託は自粛継続

日本郵便は20日、かんぽ生命保険の不適切販売を受けて8月から自粛している郵便局での貯金営業を25日に再開すると発表した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52384130Q9A121C1EAF000/

TJ

定期預金の満期を迎えたお客様向けに、サイド定期預金を進めるような営業を再開するということのようです。

こういうのは必要だよね。言ってもらえわないと分からないです。

11/14 かんぽ新規契約34%減、4~9月 不適切販売が響く

かんぽ生命保険は14日、2019年4~9月の個人保険の新規契約が58万件と前年同期の88万件から34%減ったと発表した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52176150U9A111C1EE8000/

TJ

営業自粛していても、意外にも契約はされているんですね〜。

どういう方々が契約しているのか、気になります。

11/14 かんぽ増益予想に修正へ 20年3月期、営業自粛で経費減

かんぽ生命保険が2020年3月期の業績予想を上方修正する見通しとなった。前期比23%減の930億円を見込んでいた連結純利益は1300億円を超え、増益となりそうだ。不適切販売問題を受けて7月から保険商品の積極営業を自粛し、販売手数料や加入審査などの契約関連費が減ったためだ。新契約件数は落ち込んでおり、中長期的に業績を下押しする。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52122490T11C19A1EE8000/

TJ

営業しないことでコストカットができて、利益が上がる。

なんとも複雑な心境でしょう

10/16 不適切販売の調査書、6万人に発送漏れ かんぽ生命

かんぽ生命保険は16日、保険の不適切販売問題を受けて進めている1900万人に上る全顧客の意向確認で、6万人に調査書を発送できていなかったと発表した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51033110W9A011C1EE8000/

TJ

これやっちゃいけないやつ!この6万人分の調査完了にはまた多大な時間がかかることでしょう。

10/15 かんぽ営業目標 民営化から16年度までに57%増

日本郵政グループは15日、国会内で開いた野党の合同ヒアリングで、郵便局で扱うかんぽ生命保険の商品の営業目標が民営化翌年の2008年度から16年度までに57%増えていたと公表した。15~16年度に高齢者契約に関する苦情が特に多かったとも明らかにした。17年度以降は年1割のペースで目標を下げている。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51001300V11C19A0EE8000/

TJ

民営化したため、利益を追求するようになり、営業目標が増えたってことですよね。

企業視点であれば、当然の流れです。そして、不正が・・・。

10/8 総務省、かんぽ問題の調査加速を要請 日本郵政に

高市早苗総務相は8日の閣議後の記者会見で、かんぽ生命保険の不適切販売をめぐる顧客調査を加速するよう4日付で同省から親会社の日本郵政に要請したと明らかにした。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50726910Y9A001C1EAF000/

TJ

まだ全体の4割しか終わっていないとのこと。

調査はいつ終わるのか・・・。

10/2 かんぽ違反契約、二重徴収が8割 虚偽説明まん延

日本郵政グループがかんぽ生命保険の不適切販売をめぐる調査の中間報告を公表した。2014~18年度に顧客に不利益を与えた疑いのある18万3千件を対象にした調査で4割弱しか完了していないが、事態の深刻さが浮き彫りになった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50492420S9A001C1EE8000/

TJ

二重徴収したら、普通よりもたくさんお金がもらえますからね。

10/1 麻生金融相、かんぽ中間報告「会社として抜本的改革を」

麻生太郎金融相は1日の閣議後の記者会見で、日本郵政グループが9月30日に発表したかんぽ生命保険(7181)の不適切販売を巡る調査の中間報告を踏まえ「調査を継続して根本原因をしっかり解明し、抜本的な改革を会社としてやってもらわなければならない」との認識を示した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL01HE3_R01C19A0000000/

TJ

こういう時の麻生さんは強いですよね。

9/30  土曜配達廃止、先送りへ かんぽ対応を優先

郵便の土曜配達をやめる郵便法改正案の10月の臨時国会への提出が見送られる公算が大きくなった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50411500Q9A930C1EE9000/

TJ

この対応は分からなくもないですが、さっさと土曜日の配達を廃止して、その分で調査をした方が早く解決するような気もします。

ただ、土曜日の配達廃止のokがなかなか出ないかな。やっぱり。

9/30 アフラック不利益契約70件 郵便局への委託販売調査

アフラック生命保険は30日、日本郵便やかんぽ生命保険に販売を委託するがん保険について契約実態の調査結果を発表した。2014年4月から19年8月1日までに契約した122万件のうち、19.6万件で既存の契約を解約し、新規契約に入り直していた。このうち70件で保障内容が同一で保険料が上昇したといった契約者に不利益を与えた事例が見つかった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50411500Q9A930C1EE9000/

TJ

アフラックはとばっちりを受けてます。

ただ、アフラック自体もちゃんと社内で分かったと思うのですが・・・。。

9/30 かんぽ、違反契約6327件 年内は保険販売自粛

日本郵政グループは9月30日、かんぽ生命保険の不適切販売をめぐる調査の中間報告を公表した。法令違反と社内規定違反が合計で6327件あった。(中略)年内はかんぽ生命による保険販売を自粛する。2020年1月をメドに段階的に営業を再開する。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50337190X20C19A9EE8000/

TJ

営業再開は1月となりました。

年内で綺麗にできると、2020年のスタートが期待できますね。

9/30 かんぽ不適切販売問題、2.6万人が不利益解消希望

かんぽ生命保険の不適切販売をめぐる調査で、日本郵政グループが30日午後に公表する中間報告の全容が判明した。払いすぎた保険料の返金を求めるなど、不利益状態の解消を希望する顧客が現時点で2万6千人に上った。かんぽは基本的に返金などに応じる方針だ。ただ調査を終えたのは全体の4割弱にとどまり、不利益解消の要望がさらに増えるのは確実だ。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50375450Q9A930C1MM0000/

TJ

払い過ぎた保険料の返金は思い切ったことを決断しました。

当たり前と言えば当たり前なのですが、過去の契約者を考えると総額いくらになるか分かりません。

しかも、調査が終わったのが全体の4割りということは、少なくとも今の倍は対象者がいるってことです。

大丈夫なのか・・・。

9/27 かんぽ不適切契約、4200件判明 30日に中間報告

かんぽ生命保険が顧客に不利益を与えた疑いのある契約について実施している調査で、9月中旬までに保険業法や社内規定に違反する契約が約4200件判明したことがわかった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50306480X20C19A9MM8000/

TJ

ようやく追加分が出てきました。

まだ出てくるでしょう。中間報告を待ちましょう。

9/25 かんぽ営業、10月再開を延期 不適切販売の調査優先

かんぽ生命保険と日本郵便は10月1日に予定していた保険営業の再開を延期する方針を固めた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50195950V20C19A9EE9000/

TJ

妥当な判断するですね。

再開しても批判されるだけですので・・・。

9/13 ゆうちょ銀、高齢顧客23.5万人調査 不適切投信1.9万件受け

ゆうちょ銀行は13日、70歳以上の高齢者への投資信託の販売で、社内ルール違反が2018年度だけで1万9591件見つかったと発表した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49793410T10C19A9EA4000/

TJ

あ!やっぱりですよね。前日の発表1900件が、翌日1.9万件の10倍へ膨らむ。

分かり次第発表してると前向きに受け取りましょう。

9/12 不適切投信、郵便局でも 高齢者の健康確認せず

ゆうちょ銀行が郵便局を通じて販売する投資信託で、高齢者の勧誘時に健康確認を怠る不適切販売が約1900件発生していたことがわかった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49742790S9A910C1EE8000/

TJ

まあ、かんぽ生命で発生するなら、ゆうちょ銀行であっても不思議じゃないですよね。

これで全件かどうかが気になるところです。

9/12 不適切投信、郵便局でも 高齢者の健康確認せず

ゆうちょ銀行が郵便局を通じて販売する投資信託で、高齢者の勧誘時に健康確認を怠る不適切販売が約1900件発生していたことがわかった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49742790S9A910C1EE8000/

TJ

まあ、かんぽ生命で発生するなら、ゆうちょ銀行であっても不思議じゃないですよね。

これで全件かどうかが気になるところです。

9/10 かんぽ不正、金融庁立ち入りへ 「過剰ノルマ」焦点

金融庁は11日から、かんぽ生命保険と日本郵便の立ち入り検査を始める。かんぽ生命が提供する保険は約18万件の契約で顧客に不利益を与えた疑いがある。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49625840Q9A910C1EE9000/

TJ

ようやく立ち入りなんですね。

若干遅い気がするのは私だけ・・・。

そして、疑いのある件数が18万件になってます。

当初の発表では8万件程度。

さて、どこまでの数字になるのでしょうか・・・。

9/10 かんぽ不正、金融庁立ち入りへ 「過剰ノルマ」焦点

金融庁は11日から、かんぽ生命保険と日本郵便の立ち入り検査を始める。かんぽ生命が提供する保険は約18万件の契約で顧客に不利益を与えた疑いがある。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49625840Q9A910C1EE9000/

TJ

ようやく立ち入りなんですね。

若干遅い気がするのは私だけ・・・。

そして、疑いのある件数が18万件になってます。

当初の発表では8万件程度。さて、どこまでの数字になるのでしょうか・・・。

9/6 人事、かんぽ生命保険

▽ (9月10日)執行役員コンプライアンス統括部・募集管理統括部担当補佐(京都支店長)西沢由規▽同新契約部・契約サービス部・支払部・保険金部担当補佐、吉田正一▽京都支店長、奥山勝弘

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXLMSJU70101_W9A900C1000000/

TJ

コンプライアンスの強化の人事発表ですね。

よろしくお願いします!!

9/4 生保協、生保各社の販売体制を調査 かんぽ問題など受け

生命保険協会は4日、40社超の生命保険会社に対し、顧客本位の販売体制が整備されているかどうかアンケート調査を実施すると伝えた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49401450U9A900C1EE9000/

TJ

生命保険協会というのがあるのですね。

果たして各社はどうんなのでしょうか・・・・。

8/30 かんぽ営業、10月に再開ずれ込み 金融庁は立ち入り検査へ

日本郵政グループは30日、不適切販売が相次いだかんぽ生命保険の商品の営業自粛を9月も継続すると発表した。8月末までを見込んでいたが、顧客への説明や意向確認を優先するため延長する。10月1日に再開するとしている。金融庁は9月中にかんぽと日本郵便に対し、保険業法に基づく立ち入り検査を実施する方針を固めた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29H73_Z20C19A8000000/

TJ

営業再開はまだ早いよね。

しっかりと検査を受けてほしいと思います。

8/28 <東証>日本郵政が小高い 「二重徴収回避、来月から」

【材料】28日付の日本経済新聞朝刊は「(日本郵政傘下の)日本郵便とかんぽ生命(7181)は9月2日、取り扱うアフラック生命保険のがん保険で保険料の二重徴収や顧客が無保険に陥ることを避ける制度を導入する

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29H73_Z20C19A8000000/

TJ

ようやく販売自粛以外の具体的な施策を打ってきました。

これで今後の二重徴収が回避されることを願っています。

8/23 アフラック、郵政通じた販売半減 2019年見通し

米保険大手のアフラック・インコーポレーテッドは22日、2019年の日本郵政グループを通じたがん保険の販売が前年比50%減となる可能性があると発表した。また、かんぽ生命保険に販売委託した18年5月から19年5月までの契約のうち、約2600件で保険料を二重徴収したり、契約者が一時的に無保険になったりといった事例があったことも明らかにした。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48933190T20C19A8EA4000/

TJ

当然の結果で、アフラックの業績が落ちますよね。

そして、ここにさらっと書いてます。『約2600件で保険料を二重徴収したり、契約者が一時的に無保険になったりといった事例があった』
やっぱり追加でありました。

ただ、日本郵政の10万件があるので、インパクトが薄いかも。

この発表準も作戦かもしれないと疑ってしまう私って・・・。

8/21 日本郵便、二重徴収・無保険10万件 アフラック委託

日本郵便がアフラック生命保険の委託で販売するがん保険で、保険料を二重で徴収したり、契約者が一時的に無保険の状態になったりする事例が2018年5月~19年5月で少なくとも約10万件あったことがわかった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48801640R20C19A8EE8000/

TJ

!!!
なんとここにきて大きな爆弾が爆発です。

今回はかんぽ生命ではなく、日本郵政の不正契約です。

日本郵政がやっているということは、かんぽ生命では・・・。

8/21 日本郵便、二重徴収・無保険10万件 アフラック委託

日本郵便がアフラック生命保険の委託で販売するがん保険で、保険料を二重で徴収したり、契約者が一時的に無保険の状態になったりする事例が2018年5月~19年5月で少なくとも約10万件あったことがわかった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48801640R20C19A8EE8000/

TJ

!!!
なんとここにきて大きな爆弾が爆発です。7月10日の発表では4万7千件でした。

そして今回の追加で10万件!!!。まあ、当初からわかっていたことです。

7月10日の発表は、2016年4月~2018年12月ですから・・・。

今回はその期間を含めて直近の5月までの集計結果です。

これって、他の不正契約でも同じことが言えます。

まだまだ件数が増えるかも・・・。

8/20 かんぽ・郵便、営業員の収入補填 不正巡る営業自粛で

かんぽ生命保険と日本郵便は不適切な保険販売を受けたかんぽ商品の営業自粛に伴い、両社の営業社員の手当を8月分から補填する。両社は2015年から基本給の12%分を営業手当とし、実績に応じて配分する給与体系に切り替えている。営業の再開まで、この相当額を手当のかわりに支給する。月に数万円になる。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48759390Q9A820C1EE8000/

TJ

8/6にJP労組が交渉していた件です。

約2週間で結論がでました。

従業員の給与は守っているんで、やはり会社が悪かったというように考えることができますね。

8/20 かんぽ・郵便、営業員の収入補填 不正巡る営業自粛で

かんぽ生命保険と日本郵便は不適切な保険販売を受けたかんぽ商品の営業自粛に伴い、両社の営業社員の手当を8月分から補填する。両社は2015年から基本給の12%分を営業手当とし、実績に応じて配分する給与体系に切り替えている。営業の再開まで、この相当額を手当のかわりに支給する。月に数万円になる。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48759390Q9A820C1EE8000/

TJ

8/6にJP労組が交渉していた件です。

約2週間で結論がでました。

従業員の給与は守っているんで、やはり会社が悪かったというように考えることができますね。

8/13 日本郵便、物販・広告ノルマも廃止 かんぽ対応を優先

日本郵便は13日、全国2万局ほどの郵便局で展開する物販と広告事業について2019年度の営業ノルマを廃止すると決めた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48514500T10C19A8EE8000/

TJ

保険だけでなく、お中元やお歳暮、母の日などの贈り物にもノルマがあったんですね。

民営化しているので、利益は大切です。

しかし、お客様本位でなく、会社本位になるとダメですね。

8/10 日本郵政に報告命令、不適切販売問題で 金融庁・総務省

かんぽ生命保険の不適切販売問題を受け、総務省と金融庁は親会社の日本郵政に報告徴求命令を出した。郵政グループのガバナンス(統治)体制について報告させる。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48444520Z00C19A8EA4000/

TJ

報告は大切。

報告があることで少しは改善してくれることを期待しましょう。

8/9 かんぽ生命の4~6月期、純利益1%減 株式売却損が重荷

かんぽ生命保険が9日発表した2019年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%減の337億円だった。株式などの価格変動に伴う売却損失が重荷となった。
売上高にあたる経常収益は同8%減の1兆8189億円だった。売り上げにあたる保険料等収入は8%減の9358億円だった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL09HSB_Z00C19A8000000/

TJ

現在は、保険料等収入が8%減ですね。

次の四半期が気になるところです。

8/6 JP労組、営業手当補填求める かんぽ商品自粛受け

日本郵政グループ労働組合(JP労組)は6日、かんぽ生命保険の不適切販売問題を受けた営業自粛により、組合員の営業手当が減るとして会社側に補填を求める考えを示した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48278840W9A800C1EE8000/

TJ

これはかんぽ生命の社員保護の話です。悪いのは会社であり、個人ではないってことかもしれません。

営業自粛で数万円給料が減るらしい。

8/6 かんぽ不正、厳正に対応 遠藤・金融庁長官の一問一答

金融庁の遠藤俊英長官は日本経済新聞のインタビューに対し、かんぽ生命保険の不適切販売について「保険業法違反が数多くあるなら、行政的な対応をどうするか検討する」と述べ、処分も視野に厳正に臨む考えを示した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48257310W9A800C1000000/

TJ

官房長官、総務省に続いて、金融庁です。これだけの指導を受けて、どこまでかんぽ生命が改善できるかどうか・・・。

8/6 保険料返還、2年で1000件 かんぽ生命

かんぽ生命保険が保険料の二重払いなどに関する顧客の苦情を受け、2017年4月~19年1月の約2年間で計1097件の保険料を全額返還していたことがわかった。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO48239880V00C19A8EE8000/

TJ

この情報を誠実に対応していたとみるか、苦情があるのを知っていたのに、ちゃんと調査せずに放置していたとみるか・・・。

8/2 総務相、かんぽ問題「厳正に対処」

石田真敏総務相は2日の閣議後の記者会見で、かんぽ生命保険の不適切販売問題について「今後の調査結果等を踏まえ総務省として適正に厳正に対処したい」と述べた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48113180S9A800C1EAF000/

TJ

官房長官に続いて、総務省からも指導が入りました。

8/1 郵政社長の進退「まずは調査・顧客対応を」 官房長官

菅義偉官房長官は1日午前の記者会見で、日本郵政傘下のかんぽ生命保険の不適切販売をめぐり「極めて遺憾だ」と述べた。日本郵政の長門正貢社長が辞任を否定したことについて問われ「まず会社で問題があった契約に関する調査、顧客の対応にしっかり取り組んでもらう必要がある。ご指摘の点はそのうえで判断すべきことだ」と語った。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48055770R00C19A8EAF000/

TJ

トップの責任はあると思うけど、辞めればよいというものでもない。しっかり調査してほしい。

7/31 かんぽ問題、全3千万件調査 郵政経営陣は辞任否定

日本郵政グループは31日、かんぽ生命保険の不適切販売を巡り、過去5年間分の全約3千万件の契約について不利益が生じたものがないか調査すると発表した。全ての顧客に契約の意向を確認する書面を送り、9月末時点で調査の進捗状況などの中間報告をまとめる。日本郵政の長門正貢社長は記者会見で「職責をしっかり果たすことが経営責任の取り方だ」と述べ、辞任は否定した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48037790R30C19A7MM8000/

TJ

過去5年分まで見直すことを発表しました。でも、3000万件の契約の調査って、どうするんだろう・・・。

かんぽ問題、全3千万件調査 郵政経営陣は辞任否定 金融機関 2019/7/31 22:50 保存 共有 印刷 その他 日本郵政グループは31日、かんぽ生命保険の不適切販売を巡り、過去5年間分の全約3千万件の契約について不利益が生じたものがないか調査すると発表した。

全ての顧客に契約の意向を確認する書面を送り、9月末時点で調査の進捗状況などの中間報告をまとめる。

日本郵政の長門正貢社長は記者会見で「職責をしっかり果たすことが経営責任の取り方だ」と述べ、辞任は否定した。

7/30 かんぽ生命に立ち入り検査へ 金融庁

保険商品の不適切な販売が多数見つかった問題で、金融庁はかんぽ生命保険に立ち入り検査に入る方針を固めた。


日経新聞 電子版から引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47986940Q9A730C1MM8000/

ようやく金融庁が重い腰をあげました。

言うなれば、国が国を調べるようなものですからね。(今はかんぽ生命は国ではないですが・・・。)

まだまだ色々隠していることはありそうです。

どこまで出せるかが金融庁としても真価が問われるところです。

7/30 かんぽ、不適切契約の疑い18.3万件に倍増 過去5年分

かんぽ生命保険で顧客に不利益を与えた可能性のある契約が過去5年間で18万3千件にのぼることがわかった。判明していた9万3千件から倍増する。保険料の二重徴収が7万件に膨らみ、悪質さが目立った。


日経新聞 電子版から引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47965630Q9A730C1MM8000/

なんと!不適切契約の件数が9万件から18万件へ倍増しました!

いやー、加入者の数から言って9万件ではおさまらないと思っていましたが、一気に倍増とはびっくりしました。

ただ、普通の考えであれば増やすなら、何度も報告すると印象が悪くなるので、倍増したとしても1回の報告ですましたいと考えるはず。

これで数字が落ち着くことを期待したいです。

7/29 かんぽ、株売却前に苦情把握 不適切販売問題で報告

かんぽ生命保険は29日、政府の郵政民営化委員会に不適切販売問題を報告した。4月に同社株を日本郵政が売り出す段階で「個別の苦情は把握していた」と説明した。


日経新聞 電子版から引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47919180Z20C19A7EA2000/

これってすごい情報です。

個人の投資家をバカにしているとしか思えない話なんです。

詳細を説明しますと、当初かんぽ生命の株は、日本郵政が89%を保有していたんです。

それを民営化のために2019年の4月に日本郵政の持っているかんぽ生命株を個人投資家に販売したんです。

これにより89%であった保有率が64%まで下がりました。

今回はこの4月の株買い客のタイミングで、すでにこの不適切販売があったことを把握していたってことなんです!

こんな情報を知っていたら、個人投資家は買わなかったはずです。

なぜならこの情報がでたら株価が下がるのが確実だからです。

この情報を隠して売ったってことは、日本郵政は損をする可能性が高い株を個人投資家に売ったということなんです。

これはいかがなもんでしょうか。

一応、7月10日の植平光彦社長の記者会見では、「この4月の売り出しのタイミングでは、不適切販売の問題を認識していなかった。」と仰っています。

さて、これは嘘なのか、本当なのか・・・。

どこかの芸能ニュースみたいにならないことを願っております。

7/29 <東証>日本郵政が上場来安値 かんぽ生命「書類偽造し契約」報道を嫌気

日本郵政が下落している。一時、前週末比20円(1.8%)安の1076円まで売られ、7月23日につけた上場来安値を更新した。傘下のかんぽ生命(7181)と日本郵便の保険販売で昨年度、顧客に無断で書類を偽造して契約するなどの不祥事が判明したと一部で報じられた。


日経新聞 電子版から引用
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29HNJ_Z20C19A7000000/

二重支払い、無保険期間に引き続き、新しい不祥事案件が発覚しました。

かんぽ生命の担当者がお客様に内緒で、勝手にその人名義の契約を行っていたという話です。

これは朝日新聞が記事にしていました。

「・・・。」もう開いた口がふさがらない感じです。

かんぽ生命の担当者は何でもありですか・・・。

そりゃー、株も下がりますよね。まだまだ、不祥事案件出てきそうです。

かんぽ生命の株はどこまで下がるのでしょうか・・・。

7/28 かんぽのノルマ廃止へ 日本郵便、不適切販売で

日本郵便は不適切な販売が多数見つかったかんぽ生命保険の保険商品について、2019年度の営業目標や販売員のノルマを廃止する。
(中略)
かんぽ生命の終身保険や学資保険は、日本郵便の全国2万局の郵便局で売っている。新契約件数に1カ月あたりの保険料をかけた19年度の営業目標は450億円だった。営業目標の撤回で、目標をもとにそれぞれの郵便局や販売員に割り当てられるノルマもなくなる。20年度以降の営業目標やノルマについても見直す方針だが、具体策は今後検討する。


日経新聞 電子版から引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47965630Q9A730C1MM8000/

ようやくノルマ廃止です。

これで担当者が無理やり我々に保険商品を契約させるようなことがなくなるのでしょう。
ただ、私としては、世の中の流れとして、今回の不適切販売は「ノルマのせい」ということで落ち着かせたいように思います。

あまりに大きな話にすると世の中が混乱します。

かんぽ生命の会社を潰すとしたときの影響範囲が計り知れないです。

潰すに潰せないのが現状でしょう・・・。

7/12 かんぽ生命、日本郵便 8月まで保険営業を自粛

かんぽ生命保険で多数の不適切販売が見つかった問題で、同社と日本郵便は8月まで保険商品の営業を自粛する。保険料の二重徴収などの発覚で問い合わせや相談が相次いでおり、当面は既存顧客への説明などに専念する方針だ。営業自粛は異例の措置で、不適切販売が経営問題に発展した。


日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47295780S9A710C1MM8000/

今回の問題発覚以降、窓口に解約を含む、各種問い合わせが殺到しているようです。

さすがにこんな中に「こちらの新しい保険はどうですか?」って、言われても「ちょっと・・・。」ってなりますよね。

まあ、この状況で販売しても誰も契約しないだろうから、「開店休業状態」よりも、「自粛」とした方が世間的には好印象になるので、見せ方としてはよいと思います。

保険加入者としては、このタイミングで保険が満期になっていたら、とても悩みますけどね。。。

保険業界にかぎらず、ビジネスは【既存顧客】と【新規顧客】があって成り立っています。

「8月まで保険営業を自粛」ということは、8月までは新規の顧客をとらないということです。

しかも今回の不祥事より【既存顧客】も離れていっています。

かんぽ生命の経営基盤を揺るがす大きな問題になっています。

TJ

これは会社としては大きな判断をしましたね。

7/10 かんぽ生命植平社長、日本郵便横山社長が謝罪

植平光彦社長「多数のお客さまに不利益を生じさせ、信頼を損ねた点について深くおわび申し上げる」。10日、東京都内で開いた会見でかんぽ生命の植平光彦社長と日本郵便の横山邦男社長は頭を下げた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47191210Q9A710C1EE9000/

東京都内で開いた会見で、かんぽ生命の植平社長と日本郵便の横山社長が謝罪しています。

ここでようやく営業担当者個人だけが悪いのではなく、会社の体制等が悪いと認めました。

6/24から2週間ほど経っています。タイミングとしては遅すぎる印象です。

民間企業になったとはいえ、まだまだ「官」だったときの会社の風土が、タイミングを逸した原因なのでしょうね。

TJ

こういう会見を見ると、不祥事後の対応で会社の印象って変わるのを実感します。

7/8 かんぽ生命が二重支払いを確認していたことを公表

かんぽ生命保険が顧客に不利益となる保険の乗り換え契約をしていた問題で、顧客に半年以上にわたって新旧契約の保険料を二重払いさせていた事例が約2万2千件あることが8日分かった。2016年4月~18年12月の契約分でこうした二重払いを確認した。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47116150Z00C19A7CR8000/

6/27は旧契約から新契約へ乗り換えができないといった不適切販売が公表されていました。

今回は旧契約と新契約の保険料の二重払いの事例を公表しました。

この事例は2016年4月から行われています。

2015年11月に民営化後しているので、民営化後早々にこういう事例が起きていて、最近まで行われていたってことです。

今回の期間は18年12月となっています。

これは数字の取り方次第ですが、「19年1月以降は二重払いの営業をやっていません」とは言っていないんです。

調査の期間で設定したのが18年12月だった可能性が非常に高いです。

なぜって、ダメって言われていないのに、今までのやり方を変える人はいないですよね。

最終的な被害者の数はまだ増えるのではないかとみています。

TJ

6月末で一度収束するかと思いましたが、まだまだ収束の気配がないですね。

6/27 かんぽ生命が不利益販売事例を公表

かんぽ生命保険は27日、顧客が新しい保険契約に乗り換えできずに不利益を受けた事例が約1万9千件にのぼると発表した。販売が適切だったかを調べたうえで、問題があれば旧契約に戻す救済策を取る。同社では旧契約を解約した後に新契約を結ぶことが多い。健康状態によっては新契約を結べずに保険のない状態になった顧客らに対応する。募集方法も見直す。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46657980X20C19A6EE9000/

不適切販売発覚後の3日後の事例好評です。

なんと不適切販売が1万9千件です!かんぽ生命の被保険者数が約2100万人です。

そのうちの約7割(約1470万人)が50歳以上の高齢者です(かんぽ生命HPより)。

ということは、不適切販売が高齢者に向けてされていたということなので、773人に1人(約1.3%)の方が対象となったということです。

TJ

このあたりから、大きな社会問題としてニュースでより取り上げられるようになってきたね。

6/25 総務省、郵政に改善指導

石田真敏総務相は25日の閣議後の記者会見で、日本郵政にグループ全体の法令順守と営業活動の適正化を進めるよう指導したと明らかにした。傘下のゆうちょ銀行で高齢者への投資信託の不適切販売、かんぽ生命保険では契約者の負担増につながる保険商品の販売が発覚した。石田氏は「郵政グループの今後の取り組みを注視したい」と述べた。指導は19日付。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46528800V20C19A6EAF000/

TJ

国はちゃんと指導しているよってことですね。

6/24 不適切販売について かんぽ生命執行役、郵政長門正貢社長がコメント

郵政長門正貢社長

ゆうちょ銀の不適切販売について「担当者も管理者も社内ルールを守っていなかった。大変申し訳ないと感じている」と陳謝した。かんぽ生命の販売に関しては「反省している」とは語ったが、不適切とは認めなかった。

かんぽ生命 室隆志執行役員部長

かんぽ生命の室隆志執行役営業推進部長は「不利益事項も説明し、顧客が納得したうえで契約している。不適切なものはないと認識している」と述べた。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46501140U9A620C1EA1000/

不適切販売が発覚した時のコメントです。

どちらも共通しているのは「会社は悪くない」ってこと。

組織を代表する者として、会社を守ることは大切です。

しかし、悪いものは悪いと言わないといけない。今はSNSなどが発展して、誰でも情報発信できる時代です。

何か悪いことがあった場合、「なかったことにする」なんてできません。

「自分は悪くないけど・・・」のまだ当事者意識が薄かった発言と言わざるを得ません。

TJ

この時は、この後大きな問題になるとは想像してなかったんだろうな。

6/24 かんぽ生命 不適切販売が発覚。

日本郵政傘下のかんぽ生命保険が契約者の負担増につながる保険商品を販売していたことが24日分かった。ゆうちょ銀行でも高齢者への不適切な投資信託の販売が発覚した。いずれも完全民営化を見すえた高い販売目標が一因とみられる。郵政グループはノルマ営業の見直しを進める。

日経新聞 オンラインから引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46501140U9A620C1EA1000/

保険業界大手のかんぽ生命の不祥事が発覚しました。

郵政民営化として2015年11月に日本郵政(6178)、かんぽ生命(7181)、郵貯銀行(7182)が東京証券取引所に一部上場しています。

国の管理下からはなれ、民営企業として健全とした事業を行っていこうとしている最中の不祥事でした。

民営企業ということで「お客様の利益」よりも「会社の利益」が優先された結果、起こるべくして起こった不祥事です。

TJ

「官から民へ」この悪いところが出ちゃいましたね。

自分の身は自分で守る!被害にあわないためにできること!!

けいこ

会社も営業担当者も信用できないね。

これなら保険入らない方がいいんじゃない?

TJ

まあ、そう考える人もいるかもしれないね。

でも、保険という仕組み自体はよい仕組みだから活用できたほうがいいよね。

けいこ

でも騙されるのは、ちょっと・・・。

TJ

そう、だからこそ自分の身は自分で守らないといけないってこと。

正しい知識を身に着けて、悪い営業担当に騙されないようにしなくちゃいけないんだ。

けいこ

でも保険とかって、難しくてよく分からなくて・・・。

TJ

自分で勉強しようと思うとやっぱり難しよね。そういう時は、プロに聞いちゃうのが一番なんだ。

けいこ

プロに聞いたら騙されて、不要な保険に入らされるんでしょ・・・

TJ

だからこそ、保険会社に直接でなく、いくつもの保険を扱っているプロに確認するのがおススメだよ。

保険会社はたくさんあるから、その中から自分に一番あった保険を探すのが大切なんだ。

けいこ

そうね。ここままだと悪い担当者に会ったら騙されちゃうから、一度相談に行ってみようかしら

TJ

家まで来てくれることもあるから、時間と場所は融通がきくことが多いよ。

自分の身は自分で守る!たくさん質問して、正しい知識を身に着けちゃいましょう。

この記事を書いたライター

TJ

ひとり哲学「人に合わせるほどムダな時間の使い方はない」

ひとりタイプ:ストイック

生年月日:1989年11月21日O型

趣味:投資、カメラ、旅行、乗馬

生粋の投資マニアで、収入のほとんどを投資している。

貯金0から5年で純資産◯千万円(ヒミツ)を達成し、ほぼ全てを投資中。

FP、格安SIMアドバイザーの仕事もしている。

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