あおり運転などトラブルが起きても安心! ドライブレコーダーの選び方

記事更新日: 2019/09/04

ライター: TJ

最近、「あおり運転」が大きな社会問題となっております。

常磐自動車道などで「あおり運転」を繰り返していた大阪在住の男性などが警察に逮捕された事件は大きな話題となりました。

この他にも「あおり運転」に関わるトラブルに関しては、ニュースやインターネットでも話題になっております。

Youtubeで「あおり運転」について検索をすると、あおり運転の被害を受けた方が撮影した動画を多数ご覧いただくこともできます。

↓「あおり運転」のイメージ画像

「あおり運転」だけでなく、近年は高齢者が関係する交通事故も多発しております。

例えば、2019年に池袋で高齢者が運転する自動車に接触し、母子2人が死亡する大変痛ましい事故が発生しております。

これは加害者の高齢者の身体機能低下により、危険回避が十分にできなかったことが大きな原因となっています。

このような事故を防ぐためには、身体機能が低下している場合には運転免許を返納することが望ましいと言えます。

公共交通機関や店舗などでの割引を導入することで、運転免許の返納を推奨する動きがありますが、以下のような問題から運転免許の返納が十分に進んでいるとは言えません。

・「運転免許」は高度経済成長期に若者だった現在の高齢者にとって「生きがい」「ステイタス」であること

・特に地方においては日常生活に必要な交通手段が十分でない場合もあること

このような「あおり運転」や「交通事故」など車に関するトラブルから身を守る方法を考えなければなりません。

「あおり運転」や「交通事故」など、車に関するトラブルに有効な方法は「ドライブレコーダー」を車に設置することです。

客観的な証拠が残りますので、「言った言わない」や「やったやっていない」で揉めるリスクを大幅に軽減できます!

でも、「ドライブレコーダー」ってどれを選べばよいのかわからないという方も多いかもしれません。

今回は「ドライブレコーダー」の選び方について説明していきましょう!

そもそも「あおり運転」とはどういうものなのか?

「あおり運転」は極端に車間距離を詰めたり、幅寄せを行うことにより、道路における交通に危険を生じさせる運転のことをさします。

この記事をお読みいただいた方は、「後ろの車に煽られた」「後ろの車と極端に車間距離を詰められてしまった」経験はどこかであると思います。

あおり運転は「非常に危険な行為」です。中には高速道路上で車を停車させられたという事例もあります。

直近で言えば、前述の常磐自動車道であおり運転を行って相手の車を高速道路上で停車させた事件です。

ドライブレコーダーであおり運転をしていた映像と、加害者の異常な行動についてテレビやインターネットで取り上げられております。

この事件を含めて加害者はあおり運転を複数回繰り返しており、最終的には大阪在住の男性などが逮捕されております。

あおり運転を取り締まるための法律について

あおり運転は「危険運転」に該当するため、事故により相手を死傷させてしまった場合には「危険運転致死傷罪」が適用され、最高で20年の懲役となります。殺意が明確だと判断された場合には殺人罪が適用される事例もあり、その場合は死刑、無期懲役、5年以上の懲役のいずれかとなります。その場合の運転免許は45-62点の減点となり、運転免許は取り消しとなります。欠格期間は8年以上となり、その間は運転免許を一切取得できません。

安全な車間距離でない場合には、道路交通法26条が禁止する「車間距離不保持」に該当します。反則金は一般道が1万円、高速道が2万円となります。

2018年には前述の東名高速道路におけるあおり運転の死亡事故を受けて、警察庁の通達によりあおり運転は180日間の免許停止処分が課されることとなりました。

あおり運転に遭遇したらどのようにしたら良いのか?

やって良いこと

「左側の車線を走行する」

高速道路やバイパスなど2車線以上の道路では、追い越し車線に走行していた場合には左側の車線に変更するのが有効です。

車線を変えることであおり運転が止むケースがあるのがほとんどです。

「安全な場所に停止する」

路肩に寄って停止するのも有効です。

この方法でもあおり運転が止むケースがほとんどです。

「同乗者に撮影してもらう」

同乗者がいる場合はスマートフォンやカメラなどで相手の車を撮影してもらうことは有効です。

後々警察の捜査の際や裁判の際には有力な証拠となりますし、撮影されていることが相手にわかった場合には抑止力となりえます。

なお、停車中であれば運転者自ら撮影することもできますが、走行中にスマートフォンやカメラを運転者が使用するのは、道路交通法違反となってしまいます。

やってはいけないこと

「挑発に乗ること」

あおり運転の相手と自分の間だけでなく、周囲も巻き込む結果となりますので絶対にやってはいけません。

場合によっては「あおり運転」を行った人だけでなく、あおられた方にも罰則が課される場合があります。

「最高速度を超過して逃げること」

大幅に速度を超過して逃げることはいわゆる「緊急避難」には該当しません。

あおり運転が理由であっても道路交通法違反になってしまいます。

進路を譲るか安全な場所に停止するようにしてください。

万が一停車させられたらどうするの?

万が一停車させられたら、鍵を施錠して相手に入り込まれないようにするのが基本です。

あおり運転の相手と話し合いをするのは危険な行為となり、場合によっては命に関わります。

車内にとどまり、110番通報をして警察が到着するのを待ってください。

可能であれば、スマートフォンやカメラで相手の様子を撮影したり、録音することは有効です。

あおり運転の相手を轢いて逃げるという方法は、相手だけでなく周囲を巻き込む非常に危険な行為です。

(なお、あおり運転でトラブルとなった相手を轢き殺して正当防衛が認められ、無罪判決が出た事例は2016年に東京地裁立川支部において存在しますが、あおり運転で必ずしも正当防衛が認められるかどうかは難しいです。)

あおり運転から身を守るための心がけ

実は、あおり運転となる原因は煽られる方にも原因がある事例もあります。

特にこのような運転をしている人は注意しましょう。

常にノロノロ運転

前後の車の動きを考慮せず、常にノロノロ運転の場合は後ろのドライバーに不快感を与える原因となり、あおり運転を誘発してしまうことになります。

ノロノロ運転の場合には、積極的に後ろの車へ譲るようにしましょう。

無理な割り込みが多い

無理な割り込みが多い場合は、事故のリスクが高まることにとどまらず、あおり運転を誘発する原因にもなります。

追い越し車線を走り続けている

高速道路やバイパスなどで追い越し車線を走り続けることはよくあるパターンですが、追い越し車線は基本的に先を急ぐ車が走行しますので、ドライバーに不快感を与える元になります。

特にあおり運転をする人はスピードが早い傾向にあります。

あまり知られていないかもしれませんが、追い越し車線を走り続ける行為は「通行帯違反」に該当しますので道路交通法違反です。

走行車線に車がいない場合や追い越しが終わった場合は、速やかに追い越し車線から走行車線に戻るのが正しい交通ルールです。

ドライブレコーダーの選び方

あおり運転の対策として最も有効なことは、「ドライブレコーダー」を車に設置することです。

「ドライブレコーダー」を設置することにより、客観的な証拠として残すことができます。

「ドライブレコーダー」は和製英語で、英語圏では「ダッシュボードカメラ」と言われております。

近年は裁判証拠や保険における過失割合を決める場面での活用例が急速に増えております。

しかしながら「ドライブレコーダー」は、様々なメーカーから様々な機能を持っているものが発売されております。

今回は選択する上でのポイントを解説します。

Q. 「ドライブレコーダー」がついていない車に後付けできますか?

後付けすることはできます。

自分で後付けすることもできますが、ドライブレコーダーを設置できる場所には道路交通法で制限があります。

運転に支障が出るような場所には設置できません。

フロントガラスの上部から20%以内が設置できる場所となります。

また、車検などが通らなかったり、運転支援システム(プロパイロット、アイサイトなど)に悪影響が出る場合もあります。

不安な場合には、自分で後付けせずディーラーやカーショップに相談するのが好ましいです。

Q. 「ドライブレコーダー」の価格帯や機能はどうなっていますか?

値段は1万円を切るものから3万円前後のものまで、様々です。

値段が高い製品になると、駐車中でも車上荒らしや当て逃げなどがあったときに録画できる機能が備わっているものもあります。

撮影できる方向は「前方向だけ撮影できるタイプ」、「前後2方向を撮影できるタイプ」、「360度全方位を撮影できるタイプ」があります。

GPS機能付きの場合は場所も記録します。あおり運転を受けたような場合は位置まで客観的な形で証拠となります 。

一番廉価なタイプの場合は5000円台もありますが、より客観的な形で証拠が残るため、できるだけ多機能なドライブレコーダーを選択するほうが良いでしょう。

「あおり運転」「事故」トラブルに遭遇したときは…

「あおり運転」や「事故」などトラブルに遭遇したときは、必要に応じて「警察」や「保険会社」に提出することとなります。

「ドライブレコーダー」に記録されている映像は、基本的に所有者の物となります。

法律的には「警察」や「保険会社」に提出するのは「あくまでも」義務ではなく「任意」となります。

(ただし、裁判所がドライブレコーダーの映像を「証拠」として採用するとした場合には、提出義務が生じることとなります。)

事故の相手方がドライブレコーダーを搭載していても、同様に「任意での判断」となります。

警察や保険会社から求められている段階では、ドライブレコーダーを提出したことで不利になると考えられる場合は、「あえて提出しない」のも選択肢となりえます。

警察や保険会社に対して提出するかどうか迷った場合には、弁護士などの専門家に相談することも検討しましょう。

ドライブレコーダーの面白い活用法

ドライブレコーダーにはトラブル防止だけではなく、個人でお出かけや旅行の記録として活用したり、YoutubeなどのSNSでアップロードしたりする方も多数いらっしゃいます。

特に1人でお出かけや旅行するときは、走行中の動画を撮影することができますので、思い出を記録するためにもご活用いただけます。

運転中に自分がカメラを持って撮影することはできませんが、ドライブレコーダーならば常時撮影することができますので、お出かけや旅行での楽しみが増えるのです。

ドライブレコーダーはどこで買えばよいのか?

インターネットから購入する方法と、直接販売店で購入する方法があります。

自力で取り付けができる場合にはインターネットからの購入がおすすめです。

車のプロのスタッフによる取り付けが必要ならば、販売店を活用しましょう。

ネットで購入する

販売店で購入する

この記事を書いたライター

TJ

ひとり哲学「人に合わせるほどムダな時間の使い方はない」

ひとりタイプ:ストイック

生年月日:1989年11月21日O型

趣味:投資、カメラ、旅行、乗馬

生粋の投資マニアで、収入のほとんどを投資している。

貯金0から5年で純資産◯千万円(ヒミツ)を達成し、ほぼ全てを投資中。

FP、格安SIMアドバイザーの仕事もしている。

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