【キャリア乗り換え自由自在】MNPとは?手続きとデメリットも解説

記事更新日: 2021/02/22

ライター: TJ

 

格安SIMへの乗り換えを考えているんだけど、MNPって何?

 

ITが苦手な身としては、英語が並んでいる時点で分かりにくいし…

どんなメリットがあるの?

TJ

という悩みを持っている方は実際に多いです。

この記事では、初心者にも分かりやすいように図を使ってMNPについて解説します。

この記事を書いた人
投資マニア  TJ  30代
投資マニア兼FP(ファイナンシャルプランナー)兼格安SIMアドバイザー。
5年前に格安SIMに乗り換える際、MNPを利用。
普段は格安SIMをはじめとするお金に関する相談を有料で受けている。
(本サイトでは無料で情報をお伝えしています)

TJ

MNPは面倒だからしなくていいや…

とスルーしていたら、逆にMNPをしなかったことで不便な思いをした方もいます。

 

じゃあ、どうすればいいんだ⁉︎

乗り換えるのやめようかな…

TJ

ですが、いつまでも料金や速度等の不満を放置する方が損ではないでしょうか?

MNPは一通り経験してしまえば、自転車に乗るように自由自在にキャリアの乗り換えができるようになります。

この記事でわかること
  • MNPとは?
  • MNPのメリットデメリット
  • 主要キャリアのMNP取得方法と手数料
  • MNPの注意点
  • 格安SIM契約の流れ

各ボタンから見たい項目にジャンプできるようにしてあります。

ぜひご活用ください!

MNPとは?

MNPとはMobile Nunmer Portabilityの略で、直訳するなら携帯番号持ち運び制度です。

TJ

分かりやすく一言で言うなら「電話番号を引き継いで他社に乗り換えできる制度」です。

この制度を使うには手続きが必要です。

 

MNPには手続きが必要なのに、何で利用を検討している人が多いの?

TJ

と思う方もいるはずです。

その理由は次の章で紹介しますが、MNPを利用した方が後々楽になるからです。

最近、MNPは大手キャリアから格安SIM会社への乗り換え時に利用する方が多いですが、このような使い方も可能です。

  • 大手キャリア→格安SIM
  • 格安SIM→格安SIM
  • 格安SIM→大手キャリア
  • 大手キャリア→大手キャリア

細かい手順の違いはあるものの、大枠が決まっているので、一回経験してしまえば自由自在に乗り換えが可能になります。

また、一見格安SIMから大手キャリアに乗り換えるメリットはなさそうですが、場合によってはメリットを享受できます。

MNPとは?

電話番号を引き継いで他社に乗り換えできる制度のこと

MNPのメリット・デメリット

TJ

では次に、MNPのメリット・デメリットを見てみましょう。

メリット
  • 友人への電話番号変更連絡が不要
  • 銀行等の各種サービスでの電話番号変更手続きが不要
  • MNP乗り換え限定のキャンペーンがある
  • 乗り換え元の解約手続きが不要
デメリット
  • 手数料が必要
  • 未払い分の分割端末代金が一括請求される
  • MNPの有効期限は15日と短い
  • 使えない期間が生じる
  • 開通手続きが必要な場合がある
  • MNP前後で契約者情報の一致が必要
  • dポイント等の引き継ぎはできないことも

TJ

これらの中で、重要なことについて解説していきます。

GOOD:電話番号変更の連絡/手続きが不要

TJ

これは非常に大きなメリットです。

友人への連絡も面倒ですが、銀行等への連絡は途方もない作業になってしまいます。

そもそも、どのサービスに電話番号を登録したかを覚えている人の方が少ないのではないでしょうか?

逆に考えれば、MNPを使わないことにより、不要なサービスを強制的に終了する事ができると考えることもできます。

GOOD:キャンペーンがある

全ての通信会社に該当するものではありませんが、下記のようなMNP乗り換えキャンペーンを行っているところもあります。

  • キャッシュバック
  • 手数料無料化
  • 端末割引

TJ

各通信会社はユーザー数が増えた方が利益が出ますからね。

コラム:格安SIMへのMNPが増えた理由

これまで格安SIMは「データ通信専用のサブ機」として使われる事が多かったのですが、最近は格安SIMをメイン機にする流れがあります。

TJ

CM等により格安SIMの認知度が高まり、情報格差が小さくなった結果とも言えます。

また、政府のお達しにより、契約期間内であっても違約金が撤廃または大きく減額された背景もあります。

契約期間の廃止・違約金の大幅ダウン…ケータイ業界に革命?

出典:FNN PRIME ONLINE

TJ

我々ユーザーからすると、いつでも乗り換えできるのは嬉しいですよね。

今後も通信業界が良い方向に改善されることを願います。

GOOD:解約手続きが不要

MNP制度を使って乗り換えを行うと、今使っているキャリアが自動的に解約となります。

TJ

ただし、MNP予約番号の取得だけでは自動解約されません

取得したMNP予約番号を利用(正確には手続き完了)することで、今使っているキャリアが解約されます。

MNP制度を使わずに、新しい電話番号を取得して契約した場合は、自分で解約手続きをする必要があります。

BAD:手数料が必要

取得したMNP予約番号を使って、実際に乗り換えを行うと、MNP転出手数料が必要です。

乗り換え元の会社によって変わりますが、2,000円〜5,000円(平均3,000円)程度かかります。

TJ

乗り換え先の登録事務手数料として3,000円(会社により違う)も必要です。

また、タイミングによっては乗り換え元の違約金が発生する可能性もあります。

大手キャリアを利用している方は2年縛りを受けている方が多いので、契約更新月(25ヶ月目)以外の解約には9,500円の違約金が必要です。

具体的には、2019年10月1日以前の契約には2年縛りが適用されます。

 

それじゃあ、契約更新月まで待つしかないのね…

TJ

いえ、実は2019年10月1日以前に契約している方でも違約金を最小限にできる抜け道があるんです。

それは…

  • au:新プランへの移行で違約金が1,000円に減額
  • softbank:新プランへの移行で違約金が1,000円に減額
  • docomo:新プランへ移行してから次の更新月までは9,500円だが、以降は1,000円に減額

TJ

新プランへ移行するだけで、違約金をガクッと減らす事が可能です(docomoを除く)。

 

TJ

…とここまで違約金を減らす話をしてきましたが、実は違約金を払っても損していない可能性が大きいです。

 

え、どういうこと?

例えば毎月8,000円ほど携帯代を支払っているとします。

格安SIMに乗り換えた後の携帯代が毎月3,000円になったとするならば、5ヶ月でほぼ元が取れてしまいます

 

なるほど、長期的に見ればお得ということか!

手数料が必要

手数料や違約金で一時的にマイナスになっても、長期的に見ればお得な可能性あり!

BAD:未払い分端末代金の一括請求

TJ

携帯代の引き落とし口座に小額しか入っていない方は、要注意の項目です。

端末を分割で購入している方が多いのですが、解約により未払い分の端末代が一括請求されることになります。

引き落としのタイミングで預金額が足りないと、支払い能力不足と判断され、ブラックリストへの掲載という最悪の事態になる可能性もあります。

端末代金一括請求

乗り換えする際は、引き落とし口座の残高を多めに!

BAD:使えない期間が生じる

MNPを行った場合、乗り換え先に申し込んだ時点で今使っているSIMカードが無効になります。

そして申し込んだキャリアのSIMが届いて有効化するまで、電話やWiFi以外の通信が使えません。

TJ

ですが、即日MNP制度があるキャリアを選べばこのようなことは起こりません※。

最近は即日MNP制度がないキャリアが珍しくなってきています。

※即日MNP制度があっても数十分〜数時間程度は切り替え時間が必要

不安であれば各社のHPを見たり、サポートに電話して聞いてしまうのもアリです。

使えない期間が生じる

即日MNPが可能なキャリアでも数時間は使えない!

BAD:申し込み中に有効期限が切れると…

TJ

もし乗り換え先の申し込み処理中にMNPの期間が切れてしまうと…

  • 乗り換え元が解約
  • 乗り換え先がエラーで申し込みが無効

TJ

となるので、次の契約が完了するまでまともに使えません。

想像したくありません…

 

申し込みをせずにMNPの有効期限が切れた場合はどうなるの?

TJ

その場合は料金も発生せず、何も起こりません。

ただし、一度無効になったものは再度有効にできないので、再度MNP予約番号を取得する必要があります。

MNP予約番号の有効期限は15日と短いです。

多くのキャリアでは申し込み時、MNP予約番号の期限が10日以上残っている事が申し込みの条件になっています。

もしギリギリになりそうなら、一旦見送るのも手です。

申し込み中に有効期限が切れると…

次の契約が完了するまでまともに使えない!

有効期限は15日と短いので要注意!

BAD:開通手続きが必要な場合も

こちらは乗り換え先のキャリアによりますが、手元に端末等が届いた後に自分で開通手続きが必要な場合があります。

具体的な手順は各社のHPや郵送物をご覧ください。

TJ

難しそうに感じますが、電話するだけ/指示にしたがって操作するだけなので簡単です。

ただし、受付時間が決まっている点は注意しましょう。

自分で開通手続きが必要なケースも

操作は指示に従うだけなので、簡単!

受付時間には注意!

主要キャリアのMNP取得方法と手数料

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ユーザーが多い主要キャリアのMNP予約番号取得方法は以下の通りです。

■大手キャリア

■格安SIM

MNP取得後の格安SIM契約の流れ

MNP予約番号を取得後、格安SIMの申し込み、設定の順で進んでいきます。

格安SIM申し込み

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格安SIM乗り換えに必要なものは以下の通りです。

  • 本人確認書類(運転免許証等)
  • クレジットカード
  • メールアドレス(Gmail等のフリーメールで可)
  • スマートフォン(格安SIM乗り換え時に同時購入も可能)
  • MNP予約番号(電話番号を引き継ぎたい場合)
  • 契約後、設定時に必要なWiFi環境(iPhoneのみ)

支払い方法に口座振替を選択したい方もいるかと思いますが、保証金や手数料が必要なところが多いので、クレジットカードの方が便利です。

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特にこだわりがないようでしたら、エポスカード楽天カードがオススメです。

WiFi環境が周りにない方は最悪、カフェや公共のWiFi回線を使いましょう。

※セキュリティ上、不特定多数の人が接続する場所は避けたほうが無難です

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必要なものが揃ったら、次は申し込みです。

画面に出てくる情報を入力すればいいだけなので、10分もあればサクッと終わります。

各社で順番が若干違うので、あくまで一例ですが、大まかなフローはこのようになっています。

本人確認書類の提出は画像のアップロードが主流です。

申し込み時の注意点としては、以下のことが挙げられます。

  • 本人確認書類と申し込みの住所が一致しない
  • 本人確認書類に顔写真・生年月日・住所の記載がない
  • 本人確認書類が原本でない
  • 本人確認書類の画像が鮮明でない
  • 申し込み氏名と本人確認書類の氏名が異なる(キャリアによる)
  • クレジットカードエラー(有効期限切れ等)

TJ

よくあるのが、引っ越した後に住所変更の手続きをしていないパターンです。

書類不備で申し込みが完了できません。

 

それで、一番重要な乗り換え先はどこがいいの?

と聞かれる事が多いので、オススメの乗り換え先をまとめた記事を誠意作成中です!

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格安SIMアドバイザーの本気!オススメの格安SIMはこれだ!

近日公開予定

設定

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この作業も指示に従えばいいだけなので、5分あれば完了します。

申し込みが完了して数日経つと、SIMカードや端末が手元に届きます。

端末にSIMカードを入れて、電源を付け、開通手続き(指定の番号に電話)や設定(APN設定)をすれば乗り換えが完了します。

詳細な設定方法はキャリアによって違うので、「◯◯(キャリア名) APN設定」で検索してください。

多くのキャリアでは、写真付きで丁寧に手順が書かれています。

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乗り換え先で端末セットを買うと初期設定が済んでいる事が多いので、楽をしたい方は端末セットをオススメします。

ただし、キャリアによっては古い端末しか取り扱っていない事もあります。

 

乗り換える前は大変そうと思ってたけど、動き出したら想像以上に簡単なんだ!

早く乗り換えればよかった…

 

MNP乗り換えは一通り経験してしまえば、自転車に乗るように自由自在にキャリアの乗り換えができるようになります。

ぜひこれを機にMNP制度を活用して賢く節約しましょう!

TJ

最後に、格安SIMへ乗り換えを行う際によく聞かれる質問を関連記事の一番下に記載しています。

ご参考にしていたければ幸いです。

この記事を書いたライター

TJ

ひとり哲学「人に合わせるほどムダな時間の使い方はない」

ひとりタイプ:ストイック

生年月日:1989年11月21日O型

趣味:投資、カメラ、旅行、乗馬

生粋の投資マニアで、収入のほとんどを投資している。

貯金0から5年で純資産◯千万円(ヒミツ)を達成し、ほぼ全てを投資中。

FP、格安SIMアドバイザーの仕事もしている。

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