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格安SIMへの乗り換えを検討している中で「最安値はどこなんだろう?」と思ったことはありませんか?
そんな方は節約の優秀生であり、買い物上手です。
ですが、ちょっと待ってください。
格安で使えて何もデメリットがない…そんな夢のようなキャリアはあるのでしょうか?
確かに格安SIM業界はahamo・povo・LINEMOの登場によりガラリと変わり、最安0円〜使えるキャリアも出てきています。
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ですが、料金の安さだけで選んでしまうと、以下のようなことになりかねません。
なので、デメリットを把握した上で"なぜ"そのキャリアを選んだのかという理由を自分の中でしっかり持っておくことが大事です。
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理由があれば、乗り換えの後悔をしなくて済むでしょう。
この記事では最安で使える格安SIMと、最安であるがゆえの注意点をお伝えします。
・本記事では、厳密には格安SIMではないキャリア※も扱います。
※ahamo/povo/LINEMO/楽天モバイル/UQモバイル/Y!モバイル
・各キャリアの料金は、キャンペーン価格を除いた通常料金で比較しています。
このページの目次
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本編に入る前に、格安SIMの種類について知っておきましょう。
どちらのタイプを選ぶかによっても最安のキャリアが変わってくるので、重要です。
■格安SIMのタイプ
なお、これら2タイプの呼び方はキャリアによって異なります。
データ通信SIMは大きく月額料金を抑えることが可能です。
音声通話できるSIMと比べると、月額500〜700円ほど安くできます。
ですが、以下のデメリットがあることは覚えておきましょう。
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データ通信SIMでは080/090といった電話番号を持てないので、電話はできません。
LINE電話・Skype・Face Timeは電話番号は不要ですので、データ通信SIMでも利用できます。
SMSは送信可能な最大文字数が決まっており、1通あたり3円〜(文字数のより変化)の料金が月額料金とは別に必要です。
SMSはアプリ等の本人確認で必要になってくる場合があるので、SMSなしのデータ通信SIMをメインにするのは不便です。
データ通信SIMは大きな画面を持つタブレットで動画を見る専用機として使っている方も多いです。
音声通話SIMは、音声通話のほかにデータ通信とSMSが利用可能です。
皆さんが「スマホ・ケータイ」と聞いた時にイメージする、全ての機能が使えるのが音声通話SIMです。
音声通話SIMの注意点としては、以下のことが挙げられます。
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格安SIMの中には、留守電に保存されたメッセージの再生が別料金となっている場合もあるので、要注意です。
電話を多くかける方は、かけ放題のオプションを選択するのもアリです。
■かけ放題の種類
かけ放題のオプションをつけるかどうかは、月に20時間以上※通話するかどうかが1つ目安になります。
※一般的な通話料:10 〜20円/30秒で計算
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ただし、完全かけ放題のオプションは2,000円ほどと、そこそこの値段です。
場合によっては2台(1台は電話専用、もう1台はデータ通信専用)に分けたほうがお得なケースもあります。
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格安SIMについての理解が深まったところで、本題である最安で使える格安SIMを見てみましょう。
ますはデータ通信SIMのランキングです。
◯データ通信SIM
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最安は楽天モバイルの0円です。
ただし、少しでも1GBを超えると料金が1,078円に跳ね上がってしまうので、ご注意ください。
データSIMであれば、10位のnuroモバイルでも330円と非常に安く使えます。
回線はdocomo回線が多い結果です。
3位にランクインしたIIJmio/BIC SIMはデータの購入をしないと通信できないので注意が必要です。
◯音声通話SIM
音声通話SIMのランキングはLinksMate (リンクスメイト)の独壇場です。
データ容量が非常に細かく分かれていることが起因しています。
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ちなみにSoftBank回線が最安で使えるキャリアはnuroモバイルで、792円/3GBです。
かなり安いですが、この料金でもランクインできない厳しい世界です。
安く使えることは大きなメリットですが、知らないと損することもあります。
最安の格安SIMを使う上での注意点を解説します。
多くのキャリアはデータ容量を使い切ると0.1〜0.3Mbpsの範囲で速度制限がかかります。
中にはロケットモバイルやエキサイトモバイルのように、低速通信は無制限でできる代わりに速度が常に0.2Mbpsのものも存在します。
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0.2Mbpsという速度はハッキリ言ってメチャメチャ遅いです。
テキストだけのメールであれば、何とか送れる程度で、画像がある場合はストレスを感じます。
参考までに、各通信速度で快適に行えることには以下のような目安があります。
2つ目の注意点は高速通信可能なデータ容量が少ないことです。
キャリアによってはYouTubeで動画を1本でも観ようものなら、あっという間にデータ容量を使い切ってしまいます。
標準画質のYouTubeを観るケースでは、10分で0.1GB(=100MB)を消費します。
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本当に最安で使おうとすると、速度やデータ容量を諦める必要があります。
「電話番号の維持が目的」「常にWiFi環境下」という方にはオススメできます。
ここまでは、とにかく最安で使えるという観点で格安SIMをランキングにしました。
続いては「もう少し高くなっても良いから、データ容量を増やしたい!」という方向けに容量別のランキングを紹介します。
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この記事では1/3/5/10/20GBの最安ランキングを扱います。
各データ容量では、おおよそ以下のことができます。
◯データ通信SIM
※楽天モバイルは音声通話機能も付いていますが、最安0円で使えるためランキングに入れています
1GBのプランでは、あまり有名な格安SIMは多くない印象です。
ただ、有名ではないからと言ってサービスが悪いわけではありません。
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3位にランクインしたb-mobile(日本通信SIM)は、速度も比較的安定して速いです。
あまり知られていませんが、日本で最古の格安SIMです。
◯音声通話SIM
1GBの音声プランは価格競争が激化しており、各社新プランが続々と出ています。
最近は色々な場所Wi-Fiが飛んでいたりするので、1GBでも足りることが一般にも知れ渡ってきた背景もあります。
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大手キャリアで1GBのプランを契約しようとすると、2,000円はかかります。
1/2〜1/3の値段で同じデータ容量を使えると考えると、かなりお得に感じます。
◯データ通信SIM
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データSIMの場合、3GBのプランでもまだトップ10は1,000円以下です。
数年前までは考えられない価格です。
◯音声通話SIM
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3GBのプランは契約者数が最も多いので、各社かなり力を入れています。
私も携帯代のコンサルをする際は、3GBのプランを最初にオススメします。
◯データ通信SIM
5GBの容量帯では、SoftBank回線も増えてくるので、選択の幅が広がります。
ただし、料金が高いところと安いところの差も大きくなるので、じっくり検討が必要です。
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さすがに5GBを超えてくると1,000円を超えてくるキャリアが増えてきます。
大容量を消費するには通信速度も必要になってくるので、安さだけで選ぶと後悔するかも知れません。
◯音声通話SIM
データ容量を使い切った後でも、多くのキャリアでは低速での通信が可能です。
しかし、速度制限が厳しいと(一般的には0.2Mbps)動画がまともに観れません。
動画視聴には1Mbpsは欲しいところです。
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トップ10に入っている中では、J:COMモバイルがデータ容量を使い切っても最大1Mbpsでの通信が可能です。
◯データ通信SIM
◯音声通話SIM
◯データ通信SIM
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20GBの領域では、1位のIIJmioは他社と比べて頭1つ抜けていますね。
格安SIMの中ではかなり大手なのにも関わらず、ここまで値段を下げられるのはスゴイの一言です。
◯音声通話SIM
20GBはahamo/povo/LINEMOのデータ容量と同じなので、格安SIM各社にとっては厳しい戦いです。
大手に勝つには、利益が多少減っても料金を抑える他ありません。
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ahamo/povo/LINEMOは料金が2,728〜2,970円なので、1,000円近くも値段を抑えています。
格安SIM各社はかなり頑張ってますね。
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節約上手なアナタは、もっと安くする方法はないの?と思っていないでしょうか?
さらに賢く節約するためのポイントが3つあります。
さらに賢く節約するコツの1つめは、今使っている端末を乗り換え先のキャリアでも使うことです。
端末ごと乗り変えれば設定がほとんど不要で楽なのですが、乗り換えるごとに端末を交換していると乗り換えコストが高くつきます。
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確かに端末を乗り換え先のキャリアで引き継ぐには多少手間はかかりますが、思っているほど面倒ではありません。
数十分ほどのちょっとした手間で数万円浮くと考えれば、お得度は高いです。
では具体的に何をすれば良いか?ですが、すべきことはたった4つです。
今使っている端末の対応可否は、「◯◯(キャリア名)+対応端末」で調べればサクッと完了します。
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MNP取得、SIMロック解除、APN設定に関しては、聞き慣れない名前ですが、実作業はかなり簡単です。
詳しい説明は別記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。
自分にピッタリの格安SIM選びをするには、自分の通信データ容量の把握も大事です。
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普段自分がどれくらいデータを消費しているのか把握できていれば理想ですが、必ずしも全員が把握できていませんよね。
そういった場合は、とりあえず3GBのプランを契約するのも1つの手です。
格安SIMを契約している人の半数が月に3GB以下のプランを契約しており、使用感として十分なデータ量と回答しています。
もしデータが足りないと感じれば、その月はデータの追加購入で乗り切り、翌月からデータ容量を増やせば良いです。
逆にデータが余るようでしたら、翌月から1つ下のプランに変更すれば、より多くの金額を節約可能です。
乗り換え時には主に以下の費用が発生します。
合計で最高1万4,500円+日割り料金程度の費用がかかる可能性があります。
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これらの中で違約金や日割り料金に関しては、時期を見極めれば限りなく0に近づけることができます。
スムーズに行けば2週間程度で乗り換えが完了するので、月末の2週間程度前から動き始めると良いでしょう。
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今回は最安で使える格安SIMはどこ?という観点でお届けしました。
最安値で使うには、通信速度にそれなりのデメリットがありますので、速度やデータ容量が気になる場合には最安値は諦めましょう。
どのキャリアがオススメなのか?という疑問に応えるために別記事で作成しましたので、こちらも是非ご覧ください。
ひとり哲学「人に合わせるほどムダな時間の使い方はない」
ひとりタイプ:ストイック
生年月日:1989年11月21日O型
趣味:投資、カメラ、旅行、乗馬
生粋の投資マニアで、収入のほとんどを投資している。
貯金0から5年で純資産◯千万円(ヒミツ)を達成し、ほぼ全てを投資中。
FP、格安SIMアドバイザーの仕事もしている。
普段は格安SIMをはじめとするお金に関する相談を有料で受けている。
(本サイトでは無料で情報をお伝えしています)
▼格安SIM各社の調査結果
▼保有する端末とSIM