おつり投資に向いている人ってどんな人?サービス比較もしました

記事更新日: 2019/01/20

ライター: きゃんゆー

おつり投資って知っていますか?

コツコツ貯めるのが好きな日本人に合った資産運用として現在注目されています。

海外ではすでに『Acnors』や『Manoeybox』というサービスで普及しているのですが、日本では2017年にサービスが開始され、ユーザ数が増えてきています。

 

おつり投資は、以下のような特徴の人に向いた資産運用方法です。

・昔500円玉貯金をやろうとしたが結局貯まらなかった。

・将来に向けて貯金をしたいけど、いつの間にかお金を使ってしまっている。

・投資はしたいが知識もなく、面倒くさいと思ってしまう。

 

この記事では

・おつり投資はどんなものか?

・何故そんな人に向いているのか?

・各サービスはどんな違いがあるのか?

といった点について解説していきます。

 

おつり投資とは?

こんな人はおつり投資しない方が良い

まず最初に、おつり投資をしない方が良い人はこんな人です。

・支払いは常に現金

・お金の意識が高い

・自分で内容に納得して投資したい

基本的に半自動的にお金を積み立て、ほぼ運用をお任せする運用であるおつり投資は、お金の意識が高く、積極的に投資をしたい人にとってはマッチしない運用方法になります。

ただし、最初に挙げた3つの特徴に当てはまる人には非常に有効な運用方法になります。

これから『何故有効なのか?』ということについて、おつり投資の仕組みから順を追ってお話していきます。

 

おつり投資の仕組み

まずは、おつり投資とはどのようなものなのかをお話しします。

『おつり投資』とは、買い物をした時のおつりを自動的に貯めて、貯まったお金で資産運用することができるサービスです。

買い物の際、あらかじめ設定しておいた金額に満たない端数の金額が出た場合に、その金額が自分の銀行口座から自動的に引き落とされて投資用の口座に移動され、あらかじめ自分で選択しておいた運用方針に基づいて自動で積立運用されるという仕組みです。

例えば、

480円のものを店頭で買い、現金で支払う場合にはキリのいい500円を払うことが多いと思います。その場合500円-480円=20円をおつりとしてもらうことになります。この20円のおつりを貯蓄して運用に回そうという話になります。

設定金額の単位は、100円、500円、1,000円という3段階で、1,000円で設定すると買い物1回当たりに引き落とされるのは数百円程度になります。

設定についてわかりやすくするために、同じ金額の買い物をした際に引き落とされる金額を計算してみます。

320円の買い物をしたと仮定すると以下の金額が引き落とされます。

100円未満設定 →      400円-320円=  80円

500円未満設定 →      500円-320円=180円

1,000円未満設定 → 1,000円-320円=680円

 

どれくらい貯まる(運用に回る)のか?

では、実際にはどれくらい貯まる(運用に回る)イメージなのでしょうか?

皆さんは1ヶ月に何回買い物をしますか?

例えば、1日1回買い物すると仮定すると下のような金額が貯まる計算になります。

毎回のおつり 1ヶ月に貯まる額 1年で貯まる額 10年で貯まる額
10円 300円 3,600円 36,000円
20円 600円 7,200円 72,000円
50円 1,500円 18,000円 180,000円
100円 3,000円 36,000円 360,000円
200円 6,000円 72,000円 720,000円

1回当たりの買い物で100円未満設定だとおつりがだいたい数十円、1,000円未満設定だとおつりが数百円というイメージになるかと思います。1,000円未満の設定をすると、1ヶ月で5,000円~6,000円が運用に回ります。

おつりと言いながら積もり積もれば結構大きな金額になりますね。

 

さて、ここで気になるのが、

『全てのおつりが勝手に貯蓄され、運用に回されてしまうのか?』

ということですが、

その心配は無用で、設定により『自動貯蓄』と『選択して貯蓄』という2パターンが選べます。

また、月に貯蓄する上限金額を設定することも可能なので、想定以上の金額を引き落としされることもありません。

 

どんな支払も投資できるの?

おつり投資は、基本的には電子マネーやクレジットカード支払いが対象となります。

家計簿のアプリと連携し、レシートをアップロードすることにより、現金支払いのおつり分も運用に回すことはできます。

また、提携しているポイントサイトのポイントを運用に回すこともできます。

そして、現在はより進んでいて、コンビニで出るおつりの小銭を『おつり投入端末』に入れると貯蓄されるという仕組みを金融庁とおつり投資アプリの運営会社トラノテック株式会社が連携して実証実験を行っています。

そのうち実際に利用が始まるでしょう。

『リアルおつり投資』プロジェクトが 金融庁「FinTech実証実験ハブ」支援案件として採用

~お買い物のついでに。全く新しい形で少額投資の機会を提供~

(引用元:トラノテック株式会社プレスリリースより) ”

 

おつり投資のメリット

ここではおつり投資のメリットをお話しします。

メリット① お金が貯まりやすい

皆さんは500円玉貯金をやったことはありますか?

あれ、やってみたらわかりますが、なかなか貯まらないものですよね。

何故貯まらないかというと、『500円玉が出る機会がなかなかない』からなんです。

買い物をしておつりで500円以上になることってそんなにありません。499円以下の買い物で1,000円札を出すことはなかなかなく、500円玉もしくは100円玉5枚で払ってしまいます。

そうなると結局500円玉は手元に残らず、500円玉貯金の瓶には入ってきません。

500円玉を作るためにわざと金額を調整したりする人もいたかと思いますが、貯蓄するという点においてそれでは本末転倒です。

一方、おつり投資は、設定にもよりますが100円未満のおつりを運用に回すことができるので、買い物をすれば必ず端数が出て、それがコツコツ貯まっていきます。昔は商品の値段もキリのいい数字でしたが、今では消費税があるためにどの買い物でも端数が出るようになってしまいました。つまり、買い物ごとに必ずおつりが出るような仕組みになっています。

皆さんは1日何回買い物をしていますか?

その分だけお金が貯まります。

 

メリット② 浪費できなくなる

『貯めていたお金をついつい使ってしまう』

そんな経験は良くありますよね。

これ、皆さんの意志の力がないからじゃないんです。

現代では多くのお店、企業が『いかに顧客にモノに買わせるか?』ということを真剣に考えて施策を打っています。つまり、買いたくなる状況が作られているのです。そんな状況が周りにあったら、どんなに意識が高い人間でもついつい買ってしまうことは往々にしてあります。

では、どうすればお金を使わなくなるのでしょうか?

答えは簡単です。

『使うことができない状況にしてしまう』

のです。

おつり投資では、おつりをすぐに投資資金として運用に回します。

運用されてしまっているので、お金を簡単に引き出すことはできなくなり、使うことができないお金が半強制的に発生します。会社からの給料を財形貯蓄にしたり、定期預金にするのも同じような考え方になります。

財形貯蓄や定期預金はある程度まとまった金額からになりますが、おつり投資は1円単位から可能です。

少しの金額を浪費しようにも使えない状態になります。

また、おまけとして運用がうまくいけば銀行の定期預金よりお金が増えることになります。

 

メリット③ 簡単に投資を始められて継続することができる

通常、投資は様々な知識が必要で、始めるまでの敷居が非常に高いのですが、おつり投資は、基本的にはお任せなので始めるのに知識は必要ありませんし、金融の営業マンから変な商品のセールスを受けることもありません。

申し込みはサービスによっては最短で『5分』で設定完了なので、簡単に始められます。

運用自体は、運営会社がその時の状況から分散投資や安定性などを判断して投資を行ってくれる(定期的に投資の内訳の見直しを行います)ため、最初の簡単な設定をしてしまえば、それ以降は運用状況をWebやアプリで確認するだけになります。

つまり、投資の知識や操作など面倒なことは自分でしなくて良くなります。ものぐさの人でも投資を続ける環境は整っています。

 

おつり投資のデメリット

デメリット① 基本的にはクレジットカードや電子マネーなどの決済手段が必要

自動的におつりを投資に回すという仕組み上、クレジットカードや電子マネーでの決済が必要になり、そういった支払い手段を持っていない人は利用することができません。(現金で支払ったレシートを元におつり分を引き落とすことは可能です)

 

デメリット② 変動リスクがある

ある程度安定しているとはいえ、運用する以上は、価格が変動するリスクは0ではありません。

銀行の預金と違って、状況によって金額が変動します。プラスになることもあればマイナスになる可能性もあります。

 

デメリット③ 利益はそんなに大きく

コツコツ安定的に、というおつり投資の性質上、利益は大きくは出ません。株式などで運用すると利益が何倍にもなることがありますが、そういった大化けする可能性はないと思った方が良いでしょう。(設定によってリスク許容度を上げれば多少利益を大きくすることができます)

また、短期で利益を出したいという人には向いていないサービスで、どちらかというと長期の貯蓄、といった色が濃いものでおまけで利息が付くという方法になります。

ただし、利息は預金とは比べ物にならないくらい高いです。

銀行定期預金の利息はおおよそ年に0.02%~0.2%程度ですが、後述するウェルスナビの場合は年に0.6%~2.6%程度の利益が出ています。

 

おつり投資ができるサービス

ここではおつり投資が可能な3つのサービスを紹介します。

コスト負担が少ない『マメタス』

ウェルスナビ株式会社が運営するおつり投資サービスです。

6つの質問に答えるだけで、5パターンあるリスク許容度から自動的に運用プランが選択されます。

運用しているウェルスナビの2016年1月~2018年12月までの日本円での約3年間の運用実績は以下の通りです。

(リスクは『5 > 4 > 3 > 2 > 1』と5が一番高く、1が一番低くなっています。)

リスク許容度 実績
1 +1.9%
2 +4.4%
3 +5.5%
4 +6.9%
5 +7.9%

ウェルスナビホームページより)

以前は初期に10万円入金しないと投資が開始されなかったのですが、今ではおつりが1万円貯まった時点から実際の運用がスタートするようになり、運用開始までの時間が短縮されました。

なお、運用しているサービスのウェルスナビに口座を開設する必要があります。

 

簡単に始められる『トラノコ』

トラノテック株式会社が運営するおつり投資サービスです。

投資方針の設定は、リスク許容度から3パターンのファンドを選ぶだけなのでとても簡単です。

1. 安定重視の「小トラ」・・・投資対象の内訳は安全性が高い国が発行する債券が多め

2. バランス重視の「中トラ」・・・投資対象の内訳は安全性が高い国が発行する債券と米国株式が大半

3. リターン重視の「大トラ」・・・投資対象の内訳は比較的変動が大きい株式が大半

また、おつりの引き落としがほぼ全ての銀行で対応しているので、新たに投資用銀行口座を開設する必要はありません。

加えて以下の特典があります。

・口座開設でnanacoポイント3,500ポイント、毎月ANAのマイル700マイル、docomoのdポイント3,000ポイントのどれかがもらえる。

・毎月、nanacoポイント20ポイント、毎月ANAのマイル5マイル、docomoのdポイント15ポイントのどれかがもらえる。

・毎月ニチガスのガス料金が100円引き。

 

ドコモユーザにはお得!『THEO+docomo』

こちらはドコモのdカードもしくはドコモの携帯での決済でおつり投資ができるサービスになります。普段ドコモのスマホを使っている人であれば、簡単な設定で利用することができます。

5つの質問に答えると228通りの運用プランから自分に適したプランが提案され、運用を開始することができます。

また、投資している資産の額によって毎月ドコモのdポイントがもらえます。なお、スマホでドコモ回線を使っている場合は、ポイントが1.5倍になるので、ドコモユーザーにはお得なサービスです。

 

各サービスの比較

 

サービス名 マメタス トラノコ THEO+docomo
運営会社 ウェルスナビ株式会社 TORANOTEC株式会社

株式会社お金のデザイン

必要な運用口座

ウェルスナビ

ウェルスナビfor住信SBIネット銀行

ウェルスナビforソニー銀行

ウェルスナビfor横浜銀行

トラノコ THEO
最低必要額(初期) 1万円 最低金額なし 1万円
月額利用料 0円(無料)

300円(税込)

※現在3ヶ月間は無料

0円(無料)
運用コスト(年間) 0.5%~1.0% 0.3% 0.5%~1.0%
その他手数料(年間) ETF 0.11%~0.14%(税抜)

監査費用等 0.1%(税抜)

ETF売買手数料 0.06%~0.1%(税抜)

出金手数料 0円(無料) 300円(税込) 0円(無料)
対応している家計簿アプリ マネーツリー

トラノコおつり捕捉サービス

マネーフォワード

Zaim

マネーツリー

提携しているポイントサービス

ポイントエクスチェンジ

ジー・ポイント

ネットマイル

ポイントタウン

ドコモdポイント
対応金融機関

住信SBIネット銀行

ソニー銀行

横浜銀行

ほぼ全ての金融機関 ほぼ全ての金融機関
運用者 ロボアドバイザー ファンドマネージャー(人) ロボアドバイザー

 

始めるにあたって用意しておく必要があるもの

おつり投資は基本的には投資行為のため、手続きが必要になります。

手続きで必要になるものは事前に用意しておく必要がありますのでここで説明します。

1.個人情報

『生年月日』『氏名』『住所』の入力が必要になります。

2.本人確認書類の画像

『運転免許証』『個人番号カード』『パスポート』『住民票の写し』『在留カード』のいずれかの画像データが必要になりますので、先に写真を撮っておきましょう。

3.マイナンバー関連書類の画像

マイナンバーカード、通知カード、マイナンバー記載の住民票の写しのいずれかの画像データが必要になりますので、先に写真を撮っておきましょう。

4.おつりの引き落とし用銀行口座情報

おつり引き落とし用の銀行口座番号の入力が必要になります。

5.クレジットカード情報等

クレジットカード情報を入力する必要がありますので、手元に持っておいた方が良いでしょう。

使用するクレジットカードでWeb明細が使えることが条件になりますので、あらかじめ利用できるかどうかも確認をしておきましょう。

 

初心者におすすめサービスは?

初心者におすすめのサービスですが、結論から言うと、『マメタス』です。

利用開始まではトラノコが一番簡単なのですが、やはり月額利用料と出金手数料が固定でかかるのは心理的にマイナスになります。

また、マメタスは運用しているロボアドバイザーのウェルスナビが預かり資産・運用者数No.1であり、運用実績もサービス開始以来プラスになっており、過去のバックテスト(過去25年のデータを使った運用シミュレーション)でも1年当たり6.0%のリターンという結果になっていますので、実績としては十分です。

 

まとめ

最後にまとめます。

1.おつり投資に向いている人はこんな人。

・昔500円玉貯金をやろうとしたが、結局貯まらなかった。

・将来に向けて貯金をしたいけど、いつの間にかお金を使ってしまっている。

・投資はしたいが知識もなく、面倒くさいと思ってしまう。

2.おつり投資は多くて月に5,000円~6,000円程度が投資に回る。

3.全てのおつりが自動的に投資に回るわけではない。

4.初心者におススメのサービスは手数料が無料の『マメタス』

500円玉貯金の感覚で試しにやってみるのも良いかもしれませんね。

 

この記事を書いたライター

きゃんゆー

仕事は、IT企業の経営企画部でM&Aや数字の分析。

サラリーマンをしながら投資を行っており、

投資歴は10年(投資信託、FX、株など)

収入源を複数持ち、自分の仕事を趣味として楽しむ『趣味リーマン』を目指してます。

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